コンフォートゾーンとは?

コンフォートゾーンとは

ちょっと待って!
コンフォートゾーンって何?

コンフォートゾーンってのはね‥

この記事でわかる事

コンフォートゾーンとは

簡単そうで実は奥深い理解が必要になるのがこの「コンフォートゾーン」ってモノなんだけど。

コンフォートゾーンとは “今の自分にとって” 当たり前であり、ごくごく普通であり、今日まで無事生きてくる事のできたという事実に基づいた自分にとっての安全な場所

という理解を私はしています。

というのも、辞書やネットで「コンフォートゾーン」という用語を言葉として調べると

  • 安心できる居心地の良い場所
  • 安全地帯
  • 日常
  • 快適な空間

のような言葉で訳されたりするんだけどでも、その理解だとおかしくなる時があるのね。

は? コンフォートゾーン=快適な空間 ではない?

「コンフォートゾーン」をwikiなどで調べると

コンフォートゾーン英語:Comfort zone)とは、「快適な空間」を意味する語である。心理学などでは、ストレス不安が無く、限りなく落ち着いた精神状態でいられる場所を指す。また、天文学の世界では、生命が存在する可能性があるハビタブルゾーンの別名である[1]建設業界でも快適性評価に関連して使用されることがある

ウィキペディア

となるんだけど、この説明だと私最初「?」となって腹落ちできなかったんです。
だって、心理学とかコーチングの世界では


DV夫から逃げたいのに踏ん切りつかなくてなかなか逃げられません‥

とか


 ブラック企業で給料も安く体壊しそうだから転職したいと思いつつ5年‥

みたいな方に対して「あなたは今のコンフォートゾーンから抜け出せなくなってるだけですよ」みたいな言い方がされるんだけど。

DV夫から逃げられないとか、超絶ブラック企業なのに我慢して仕事続けちゃうとかってコレ、全然

  • 安心できる居心地のよい場所
  • 安全地帯
  • 日常
  • 快適な空間

じゃないよね?めっちゃ居心地悪いし、安全どころか危険だし、不快な空間だよね?
なのに何でそれが「あなたのコンフォートゾーン(居心地のいい場所)ですよ」となるんだろう??と、そこがしっくりこなかったんですよ。

確かに‥
DVでボッコボコにされてて快適空間って何?性癖?
ってなるよね

そのボッコボコにされてる人に向かって
「早くそのコンフォートゾーン(快適空間)を抜け出しなさい!」
とかもうさ、何言ってるのかわからんってなるじゃん?

でも、そこを疑問に思って学んでいった時に「普通の安全」と「コンフォートゾーンで言う安全」は【安全の概念が違う】って事がわかったの。

コンフォートゾーンの「安全」とは?

私達が今思う「安全」って上のパターンでいくと「DV夫の元を飛び出して殴られない生活」とか「ブラック企業をさっさと辞めて健全な職場で規則正しい生活ができる状態」こそが安心安全な生活と思うじゃない?

でも、そうした「今この瞬間」の安全の話ではなくてさ。

もっと宇宙規模の年月で考えると、私達人間が地球に生まれてここまで生き延びてきたこの数十万年?とかでさ。

マンモスに追われてたり、寒さに堪えられず死んじゃった先人がたくさんいた訳じゃない?
なのに、その子孫の子孫の子孫の子孫の・・と私達が今こうしてここに生きているって実はめちゃくちゃすごい奇跡というか、相当な「図太い生命力」を持ったご先祖様の末裔って事になるよね?

その【図太い生命力】を受け継いた私達のDNAには、厳しい環境にも戦争にも食料飢饉にも淘汰されずここまで生き伸びてきた先人の知恵が受け継がれているんだよ。

私もあなたも今すぐジャンプのアニメのヒーローになってもおかしくないレベルの生命力!

とんでもない運と、天文学的な確率での奇跡と、先祖の知恵があったから私達は今生きている。

そしてその「ご先祖様達が命をここまで繋いでくれた知恵」というのはさ。

「昨日も生き延びる事ができた」という一番確実で安全な事実に基づいて今日を生きれば、今日も無事死なずに生きられるという経験からの知恵でもあったりするんですよね。

だってもし、夫に殴られたとしても今日まで生き延びることができたのは事実。その家を飛び出したらオオカミに食べられちゃうかもしれないし、

サービス残業でこき使われて怒鳴られて安月給だったとしても、それでも今無事なんとか生きてる。って事は、そこを辞めたら、隣村の酋長に火炙りにされるかもしれないじゃん?

待て!

いやいや、「んな訳あるか!」と思うかもだけど、私達人間がここまで生きてくるまでに引き継がれたDNAってそのレベルから含めての「危機回避能力」で繋がれた命なんだよね。 

このままだと明日死ぬかも より 無事死なずに今日まで生き抜けた事実

だから頭では「こんなDV夫とはさっさと離婚して飛び出したい」とか「この会社に居たら鬱病になっちゃうかも」と理解できても、その「頭での理解」より更に強く人間の原理原則というか、本能として

やめろ!とにかく現状維持だ!変化は危険だ!

と、「現状に留まる事」こそが一番安全安心で昨日まで無事命を失わなかった生き延びる知恵なんだ!

だから新しい道へ動く事は危険!DV夫の元でもブラック企業でもそんなのどうでもいいからとにかく留まれ!

それこそがオマエのコンフォートゾーン(安全地帯)なんだ!
ヨーーソローーー!!!!

となる訳ですね。

なので「コンフォートゾーンとは」と調べると「安全地帯」とか「安心できる居場所」みたいに説明される事が多いのですが、その「安心」とか「安全」というのは一体どこを基準に言う「安心安全」なのか?

安全の概念→ 先祖代々から受け継いできた「昨日と同じ事をしているのが一番安全じゃぞ!」という本能。

そこを基準にしての「安心安全」なんだという理解があって、私が冒頭で言った

コンフォートゾーンとは “今の自分にとって” 当たり前であり、ごくごく普通であり、今日まで無事生きる事ができたという事実に基づいた自分にとっての安全な場所

という説明に繫がります。

コンフォートゾーンを抜け出すには?

【現状を変える為にコンフォートゾーンを抜け出すんだ!】と言われたり、思ったりしても。

うん十万年と受け継がれてきた先祖代々の「生き延びる知恵」が私達DNAに受け継がれて今、(幸か不幸かはさておきとして)「昨日と変わらない安全なコンフォートゾーン」で私達は今確かに無事生きている。

だから「今の自分のコンフォートゾーンを変える」という事は、長年埋め込まれた「DNAレベル」に縛られまくってしまっている無意識の習慣レベルから変えていかなければならないという事になります。

そりゃ簡単には抜け出せなくて当たり前ですよね。

理屈や意思の強さ弱さの根性論で乗り越えられる部分ではなかったりもします。

DVで殴られてもなかなか旦那さんと別れられない奥さんや、ブラック企業をなかなか辞められず鬱になってしまう方や、倒壊しそうな家屋なのに「ワシは死んでもここを動かん!」みたいになってしまうじいさんとか・・

そういう方が自らの意思の力だけで現状のコンフォートゾーンから新しい別のコンフォートゾーンに飛び込むのはなっかなか厳しいのもわかりますよね。

逆に「殴る側の旦那さん」とか「ブラック企業で部下を怒鳴りまくる上司」にだってそれぞれのコンフォートゾーンがあるので今の自分のコンフォートゾーンを守る為に奥さんや部下を簡単に逃がす訳がないんです。

なので「別れる!もう別れる!」と言いながらも何度殴られてもヨリを戻してしまう奥さんや、睡眠障害になりながらも転職の踏ん切りが付かない方など、今の自分のコンフォートゾーンを抜け出したいと思いつつ抜け出せずズルズルしてしまう場合。

それは意思が弱いとか甘えとかではなく、別のコンフォートゾーンを持つ第三者に引っ張ってもらうのが一番だよと。

「コンフォートゾーンの安全の本質」を知ると腑に落ちるのではないでしょうか。

あと、私のこちらの動画でもコンフォートゾーンについてもっと別の形でお話しているのでどうぞでーす。

コンフォートゾーンとは

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